斜里海浜サケ・マス釣りローカル・ルール検討のための意見交換会を開催(第1回:R6.1.23、第2回:R6.3.2)

更新日:2024年03月12日

1.日時

第1回:令和6年1月23日18:00-19:30

第2回:令和6年3月2日16:00-17:30

2.場所

ゆめホール知床会議室1

3.出席者

第1回:39名

第2回:40名

4.内容要旨

(1)開会ご挨拶

(斜里町役場産業部長の茂木より)

 

(2)報告

1.斜里地区で実施しているサケ・カラフトマスの河川遡上調査

(第1回:講師のさけます・内水面水産試験場主査の越野氏が急遽欠席され、北見管内さけ・ます増殖事業協会参事の宮腰氏より代理でご説明頂いた)

(第2回:資料の配布のみ)

令和4年に北海道が定めたオホーツク東部地区さけます資源回復対策計画に基づき、新たに河口規制を実施した河川等で、サケ・マスの遡上や産卵、稚魚の降河状況を調査している。

サケの遡上は稚魚を放流している河川や、河口規制を行った河川で多い傾向。マスは来遊数が激減しており、漁業の自主規制を長期間行っているにもかかわらず、遡上数が少なかった。サケは遡上・産卵できる環境の確保が、マスは非放流河川を含めた保全を進めることが重要と考えられる。

 

2.斜里~網走の海浜域でのサケ・マス釣り実態調査

(第1回:北見管内さけ・ます増殖事業協会参事の宮腰氏よりご説明頂いた)

(第2回:資料の配布のみ)

サケ・マス釣りの実態を把握するために、釣り人の数や釣果についての調査を行った。

斜里から網走にかけての海浜域でのサケ・マスを釣る釣り人の数は、令和5年の8月から12月にかけての調査では、延べ数で約54,800人であった。日の出から2時間程度の1人あたりの釣果は、概ね1~2尾であった。ただし、カラフトマスはごく僅かであった。同じ場所でも、ルアー釣りよりもブッコミ釣りのほうが多く釣れている傾向があった。

規則を守って釣りを楽しんでいる人が殆どであったが、たくさん釣れる場所や人が集中する場所で発生している問題が多いように感じられた。

 

3.斜里海浜のサケ・マス釣りローカル・ルール暫定版の経過

(斜里町産業部水産林務課長の森より説明)

サケ・マス釣りに多くの人が訪れることで、海浜域では様々な課題が発生していることから、斜里町海浜利用適正化検討協議会から受けた提言書に基づいて、斜里海浜でのサケ・マス釣りローカル・ルール暫定版を令和5年に策定し、運用した。

ルール策定は町民からも釣り人からも概ね前向きに評価された。場所取りは減少したが、テントの長期使用による拠点化や、迷惑駐車等の課題は大きく変わらなかった。新しい課題として、ヒグマの出没範囲の拡大や、来訪者増加による地元の人の釣場確保の難しさ等があった。

 

(3)意見交換

ルール確定版に向けて、町から次の点を提案した。

・名称から「ローカル」を除き、「斜里海浜サケ・マス釣りルール」等としたい。

・アンケート結果や他地域の事例、可搬性等を総合的に評価し、呼びかける釣り竿の本数を3本としたい。

・アンケート結果や他地域の事例、可搬性等を総合的に評価し、呼びかける釣獲尾数を3尾としたい。

・テント常設の禁止の説明に「設置は24時間以内としてください」というお願いの文言を加えたい。

 

ご意見やご質問と回答の要旨

ご意見やご質問要旨

回答要旨

3本3尾はどのように決めたのか。既定路線のように感じる。

シンポジウムやアンケートの結果、類似ルールとのバランス、持ち運び可能な重量等から総合的に検討して案としている。

3本3尾では楽しめない。せめて5本5尾にしないと守られないルールになる。

 

皆さんが満足する数になっていないかもしれないが、現状がオーバーキャパシティ状態であり、皆さんの少しずつの我慢をお願いしたい。守ってもらえるように啓発をしていきたい。

3本3尾が妥当だと思うが、5本5尾から始めて、守られなければ減る仕組みとしたら、危機感を感じて釣り人同士が目を光らせるのではないか。

そのような方法もありえるが、守られないから減らすことは、懲罰的な考えになる。今回の提案は持ち運べるかなど総合的に検討したもの。

3本と3尾にしたとしても、固定ではなく、状況を見ながら再検討することを考えても良いと思う。

固定とは考えておらず、状況を確認しながら再検討を行っていきたい。

竿の本数や尾数は、お願いベースではないライセンス化が好ましい。

協議会からの提言では「ライセンス制は難しいが検討するべき」とされており、将来的には北海道と協議することも検討したい。

2人で来た場合の本数尾数はどのようになるのか。

2人なら6本6尾となる。お子さんが来る場合もあるが、釣りをするのであれば人数に含めて良いと思う。

3本3尾より少なくても楽しめる。

 

3本3尾は妥当。

 

竿の本数を減らすことで、釣り人の数が増えるのではないか。

どの数でバランスがとれるか、検討を重ねた上での提案。3本3尾で満足できる方がどのような利用をするか注視したい。ルールを守る人が来て、食事や買い物をしてもらうことは、地域にとって良い面もある。

私は複数の竿を使い分けるが、釣り竿の本数はどのようにカウントするのか

実際に釣り糸を垂らしてる竿が対象となる。ただし規定の数以上を浜に立てているような場合は、場所取り目的とみなされかねない。

3本でも間隔を取れば広くなる。逆に間隔を詰めて、5本を使うこともあるかもしれない。本数だけではなく、間隔の視点も必要かと思う。

一般的には絡まない間隔であるが、混雑してくれば狭くなる可能性もある。どのような利用となるのか注視したい。

人が持てる重量には限りがあり、持てないからと車で侵入して植生を痛める。竿を多数立てている状態は異常。

 

サケは平均して釣れる魚ではない。ゼロの日が続いて、突然多く釣れるときもある。一日3尾は厳しい。

一般的には3尾ですら滅多に釣れない数なので、あまり多い数を示すと、間違ったメッセージに捉えられかねない。

遠くから来てる人は3尾で満足しないのではないか。

来訪者がルールを知らないと、そのようなことになりかねない。ルールの範囲内で楽しめる人が来れば、そのような問題は起きないので、事前周知には力を入れる。

人が増えれば釣られる数も増えて、資源保護に繋がらないのではないか。

全体の尾数が増える可能性については、高くないとは思うが注視したい。

ヒグマ被害予防のためにも、少ない数で満足してほしい。去年ヒグマが原因で規制された釣り場があったが、どのような状況であったのか。

釣り人の傍に餌があることを、ヒグマが学習してしまったと思われる。

尾数とは、釣った尾数か、持ち帰り尾数のどちらか。リリースをどう考えるのか。

 

持ち帰り尾数であり、リリースは尾数には含まない。誤解されないよう分かりやすく伝えることを考えたい。

船釣りライセンスの制限が5尾であるから、川に近い沿岸では3尾とすることが妥当だと思う。

 

テント使用について「日の出から日没まで」としたほうが良いと思う。

休憩やトイレ用での使用もあり「24時間以内の使用」との表現となっている。これにより一般的な使用は殆ど網羅できると考えている。

ルールの実効性確保はどのように行うのか。

新聞広告や看板設置、現場啓発を予定している。全ての方に守って頂けないかもしれないが、9割の方にルールを守って頂くことで、残りの1割の方の行動も変わることに期待したい。またSNS上で「制限尾数以上釣れた」といった投稿はしにくくなる。

漁業関係者が出席していると発言しにくい。

様々な立場の方が出席していると思うが、お互いの意見を聞いて相互理解を深めることも大事だと思う。遠慮なくご発言してほしい。

世界自然遺産のまちとして、斜里の望ましい海浜の姿があるのか。異常な数の竿を立ててることが、斜里町に望ましい姿なのか。

協議会からの提言書でも、サケ・マスと環境が斜里町民にとって宝物だと表現をしている。ルールに基づいてレクリエーションとしての釣りを楽しめる場所になれば良いと思っている。

釣り人も協力してルールを広めたほうが良いと思うが、場所取りを注意したら脅されて、怖い思いをしたことがある。

釣り人同士で声かけあうのが理想ではあるが、危険だと思ったら控えて、役場や警察に連絡してほしい。

資源保護のために休漁している時期は、釣りも遠慮してほしい。

漁業資源に関する規制は、国や道、委員会指示で行われるものだが、遡上少ないことによる急な休漁などの場合は、ルールとは別に呼びかけを行うことも考えられる。

減少している資源を守るために漁業者が負担と努力を重ねてきたことを皆さんにも知って頂き、ご協力をお願いしたい。

相互理解が進んで、漁業関係者の意見も変わってきていると思う。

海岸清掃や啓発を充実させるべき。

どのようなことが出来るか検討していきたい。

海岸の場所取りなど、本来は海岸管理者が法に基づいて対応するべき。

北海道等の関係機関とも協力してクリーンアップ作戦等の対応を行っている。

全道から釣り人が集まり、最近は地元の人が釣りを出来なくなっている。

 

サケの端から端まで残すことなく食べる古くからの文化がある一方で、沢山釣って粗末に扱う人がいるのは悲しい。

 

河川の近くにも定置網があり、遡上するサケが漁獲されているように見える。

定置網は許可された場所と期間に設置されており、遡上状況を見ながらの規制も行われている。

斜里漁港東側の防砂堤は使用できないのか。

事故が相次いだため、令和4年から施設管理者により立入禁止とされている。延長が長いうえに高さが低く、波が上がりやすい特性がある。

知布泊漁港の立入禁止が解除される可能性はあるか。

様々な釣り人集中対策を行っていたが、近年状況が急速に悪化し、正常に漁業活動が行えなくなったため、期間を限って関係者以外立入り禁止となっている。今後について予断を持ってお話するのは難しい。

 

意見交換会資料(PDFファイル:533.8KB)

この記事に関するお問い合わせ先

産業部 水産林務課 水産係
〒099-4192
北海道斜里郡斜里町本町12番地
電話番号:0152-26-8374
ファックス番号:0152-23-4190

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