羅臼岳におけるヒグマによる人身事故について(第4報)

更新日:2025年08月15日

令和7年8月15日 18時00分

8.14羅臼岳におけるヒグマ人身事故斜里町対策本部

 

昨日(14日)から続いております羅臼岳でのヒグマ人身事故に関し、本日の捜索状況についてご報告いたします。

 

1. 捜索状況について

本日、地上捜索隊が捜索活動中に、登山者とみられる方を発見いたしました。誠に痛ましいことですが、救助には至りませんでした。

現在、警察が安否不明者ご本人であるかの確認を急いでおります。

この度の悲劇に対し、深く哀悼の意を表します。

 

2. 現場での対応について

事故現場付近における捜索活動の過程で、滞留しているヒグマ3頭(親1頭、子2頭)がおり、現場の状況から、これらのヒグマが登山者を襲った加害個体である可能性が高いと判断しました。

そのため、まず何よりも要救助者である登山者を安全に収容し、かつ将来的な被害を確実に防止するという人命最優先の観点から、国指定鳥獣保護区内の捕獲許可に基づき、やむを得ず3頭の駆除を実行いたしました。これは、他に選択肢のない、安全確保のための措置であったことをご理解ください。

 

3. 今後の対応

今後、駆除したヒグマについて登山者を襲った個体であるかの特定を進めてまいります。

 

4. 皆様へのお願い

知床連山登山道(岩尾別登山口、羅臼温泉登山口、知床硫黄山登山口)、知床五湖園地、カムイワッカ園地は、明日(16日)も臨時閉鎖とさせていただきます。

今後の利用制限の解除につきましては、改めてホームページ等でお知らせいたしますので、ご理解とご協力をお願いいたします。

また、報道関係の皆様におかれましては、ご本人やご家族のプライバシー保護に、特段のご配慮をいただきますようお願い申し上げます。