知床半島沿岸・油汚染海鳥漂着の経過について(斜里町)


3月16日以降の動き


<記事一覧>

*3月16日(木)第2回目の油汚染漂着鳥類の回収作業を実施しました。
*3月16日(木)ルシャ地区の海岸の状況について
*3月17日(金)第2回回収作業(3/16実施)結果報告 累計総数は3,998羽に
*3月20日(月)本日斜里は吹雪もようです。
*3月22日(水)ホシザキ電機株式会社より、海鳥保管用大型冷凍庫を提供していただきました。
*3月23日(木)油汚染鳥における油成分の検査結果(北海道 環境生活部発表)
*3月23日(木)海水の水質検査結果について
*3月23日(木)第2回斜里町油汚染漂着海鳥等対策会議を開催しました
*3月23日(木)本日の海岸の様子
*3月24日(金)海岸で発見されたオオワシの死亡個体について


地図クリックで拡大


■3月16日(木) 第2回目の油汚染漂着鳥類の回収作業を実施しました。

午前9時から、油汚染漂着海鳥類の回収を関係機関により合同で実施しました。

*実施機関:斜里町(回収作業統括)、環境省釧路自然環境事務所、林野庁知床森林センター、網走海上保安署、
網走支庁、斜里警察署、網走土木現業所   計 55名

*回収範囲:斜里町奥蘂別川〜イワウベツ川までの海岸
*回収状況;雪が解けた場所では、それまで隠れていた漂着死体が新たに回収されました。


回収した個体は斜里町役場環境保全課の車庫に集められ、専門家(猛禽類医学研究所、日本野鳥の会オホーツク支部)等による同定・分類作業を実施しました。集計作業は本日深夜になる見込みです。


作業風景写真


■3月16日(木)ルシャ地区の状況について

現在、陸上からの交通手段がないルシャ地区海岸(イワウベツ川から半島先端側に約32kmの場所)の状況について、 知床世界自然遺産地域科学委員会河川工作物ワーキンググループの調査に同行した東京農業大学の笠井文孝氏から報告を受けました。 調査日は3月11日で、羅臼側のルサ川からスキーによって往復しました。笠井氏によると、海岸線の大半が流氷と積雪に覆われており、海鳥の漂着状況を確認することはできなかったとのことです。

(写真提供 東京農業大学 笠井文孝氏)


3月17日(金)第2回の回収作業(3/16実施)結果報告 累計総数は3,998羽に

昨日(3月16日)に実施した油汚染漂着海鳥の回収作業結果をお知らせします。

回収は9時〜13時まで関係行政機関職員等55名で実施しました。12時ごろから回収した海鳥の輸送を始め、 斜里町役場環境保全課車庫で同定・分類作業を開始しました。同定とは種やグループを識別する作業です。 同定は猛禽類医学研究所、日本野鳥の会オホーツク支部の方や、鳥類の識別に詳しい行政職員が行い、 他の職員で記録とグループごとに海鳥を袋ごとにまとめる作業を行いました。被食されて体の一部しか残って いない個体が多いために、同定、分類が遅れ、その後の集計作業終了は23時となりました。

*斜里町内・油汚染鳥類回収内訳 区間1〜3地図区間4から10地図区間11〜地図

平成18年3月16日現在・斜里町内
区 間 河川名 回収作業
12日までの
回収個体
13〜15日の
回収個体
16日回収個体
1 イワウベツ川河口 イワウベツ川 11 - 63
2 A:プユニ先端科〜ホロベツ川右岸 ホロベツ川 76 29 46
B:ホロベツ川左岸〜ウトロ港 1,013 147 115
3 ウトロ港周辺〜亀岩 ペレケ川 35 1 231
4 亀岩〜弁財覆道 フンベ川 129 - 195
5 弁財覆道〜オシンコシントンネルウトロ出口 オショコマナイ川 143 58 238
6 オシンコシン滝〜オンネベツ川右岸 チャラッセナイ川、オペケプ川、シャリキ川 385 32 376
7 オンネベツ川左岸〜金山川右岸 オンネベツ川 132 13 185
8 金山川左岸〜知布泊港 金山川、オショバオマブ川、オタモイ川、オチカバケ川 83 - 68
9 知布泊港〜糠真布川右岸
67 14 74
10 糠真布川左岸〜峰浜ドライブイン 糠真布川
シマトッカリ川
1 - 3
11 峰浜ドライブイン〜奥蘂別川
9 - 20
12 奥蘂別川右岸〜以久科原生花園
1 5 -
13 以久科原生花園〜斜里川右岸 斜里川 0 0 -
14 斜里川左岸〜ウエンベツ川右岸 ウエンベツ川 0 0 -
小   計 2,085 299 1,614
総 合 計 3,998



*斜里町内種別内訳

平成18年3月16日現在・斜里町内

12日までの
回収数
13〜15日の
回収数
16日の
回収数
合計 割合
総 合 計 2,085 299 1,614 3,998 -
内 訳 ウミスズメ科 2,062 291 1,596 3,949 98.8%
(上記のうちウミガラス) (60) (1) (28) (89)
カモメ科 12 0 16 28 0.7%
その他・種不明 11 8 2 21 0.5%

3月20日(月)本日斜里は吹雪もようです
 低気圧の通過に伴い、午後から吹雪もよう。特にウトロ方面では新たな積雪となりました。
 これによって今日明日の現場パトロールは中止となりました。
 


役場前の様子



■3月22日(水)ホシザキ電機(株)より、海鳥保管用大型冷凍庫を提供していただきました。



 ホシザキ電機株式会社より、海鳥死体の保管用として大型冷凍庫を提供していただきました。
 容量は一台が1354L、もう一台が770Lで、合わせて2100L程にもなります。
 本日午後冷凍庫が到着、知床博物館の標本処理施設内に設置しました。
 迅速にご援助をいただいたホシザキグリーン財団、ホシザキ電機株式会社の皆様、冷凍庫確保にご尽力いただいた皆様にお礼申し上げます。取り急ぎお知らせとお礼を申し上げます。



■ 3月23日(木) 油汚染鳥における油成分の検査結果(北海道 環境生活部発表)

○分析に供した検体
平成18年3月6日に斜里町沿岸で採取された海鳥(ウミスズメ)の死骸に付着した油(黒褐色)

○検査機関
北海道環境科学研究センター

○検査結果(概要)
(1) 鳥の死骸に付着している油成分は、C重油の分析パターンによく似ている結果であった。
(2) 文献による一般的な原油における分析パターンと比較すると、原油に存在する低い質量の成分がほとんど見られないことから、原油の分析パターンとは異なるものと考えられる。

(3) 以上のことから、現段階では、
重油の可能性が非常に高いものと考えられる

○今後の対応
付着していた油は、長時間経過し相当変質していることにより、低い質量の成分が飛散又は変質した可能性も全く否定できないことから、今後、分析データを専門の機関に送り意見を聞くなど、分析結果の最終的な検証と確認を行う予定。


■ 3月23日(木) 海水の水質検査結果について(北海道環境生活部発表)

 3月14日にオンネベツ川河口付近及び幌別川河口付近沿岸で採水した海水の水質検査を行った結果、油分などは検出されず、その他についても異常は認められませんでした。


■ 3月23日(木) 第2回斜里町油汚染漂着海鳥等対策会議を開催しました

本日、斜里町役場内で第2回対策会議が開かれ、海鳥回収状況及び検査・調査状況の報告など、現状と今後の対応が協議されました。

対策会議の様子

■ 3月23日(木) 海岸の様子

 海岸線は週末の降雪で再び雪に覆われました。 日差しがあれば、どんどん雪解けは進みます。
鹿が餌を求めて海岸に降りてきていました。

3月24日(金)海岸で発見されたオオワシの死亡個体について

3月24日、奥蘂別川河口から約150m西(斜里市街地側)の海岸でオオワシの死亡個体が確認され、 斜里町立知床博物館で回収しました。内臓の多くは既に食害を受けています。 海岸の砂にまみれているために油付着の有無は確認できていません。 現時点で油に汚染された海鳥漂着との関連性は不明です。

死体は環境省(釧路市)に移送され、詳細について調査されます。


2月27日〜3月5日記事  3月6日〜3月15日記事 3月16日〜3月28日記事 
3月29日一斉回収以降記事 4月20日ルシャ調査以降記事 斜里町ホームページトップに戻る


斜里町役場環境保全課 自然保護係 0152-23-3131 内線125