知床半島沿岸・油汚染海鳥漂着の経過について(斜里町)


2月27日(第一報)から3月5日までの動き


<記事一覧>
*2月27日(月) 漂着第一報
*2月28日(火) 関係行政機関による漂着範囲確認調査
*3月1日(水) 漂着死体の確認数、さらに増加(日本野鳥の会オホーツク支部調べ)
*3月4日(土) 海鳥死体の回収について
*3月5日(日)国後島西岸に大量の海鳥死骸に関する報道と対応について


地図クリックで拡大


2月27日(月) 漂着第一報

12:00頃 旅行者が遠音別川河口付近の海岸で油にまみれた鳥の死骸写真を自然センターに持参、さらに14:00頃、死骸2羽を持参した。現地には20羽程があるとの情報を提供。

14:00頃  自然センターから連絡を受けた環境省ウトロ自然保護官が現地へ。

15:00頃 町自然保護係に連絡。その後、自然センターへの情報確認、支庁への連絡、海保からの問い合わせ等に対応。

17:00頃  自然保護係職員が現場を確認し、20羽程を確認するが日没により範囲確認できず。
遠音別川の汚染が無いことを確認。

19:00頃 27日回収死体を役場に搬入。環境省と協議、報道対応、他。

(27日現地調査機関:環境省・斜里町・ウトロ漁協)

2月28日(火) 関係行政機関による漂着範囲確認調査

 関係行政機関によって油に汚染された海鳥の漂着範囲を把握するための、現地調査を行いました。
 その結果、斜里町岩尾別〜峰浜の範囲で漂着を確認。

・ 6:30- 8:30 自然保護係で遠音別川周辺、峰浜海岸状況確認。
・ 8:30- 9:00 役場で町と支庁による協議。
・ 9:00-13:00 関係行政機関による漂着範囲確認現地調査。
・ 夕方     支庁から報道発表

28日漂着範囲確認調査機関
・環境省2・海保2・斜里警察署4・支庁7(支庁、土現)
・斜里町4(企画総務課、水産林務課、知床博物館、環境保全課)
・斜里第一漁協・(知床海鳥研究会)
・報道関係十数名

○漂着範囲確認合同調査結果
・ 遠音別川河口右岸から斜里川左岸にかけて、道路から比較的近く踏査が容易な場所及び漂着物の多い13ヵ所で海岸の踏査により調査した。
・ その結果9ヶ所で189羽(個)の海鳥の油のついた死骸を確認した。
・ 種類はウミスズメ科の海鳥が大部分で、ハシブトウミガラスが多い。詳細は油にまみれているものや体の一部しかなく同定できないものが多い。28日確実に同定できた種はハシブトウミガラス、ウミガラス、エトロフウミスズメ、ウミウ。
・ 海岸や海上への油の付着は確認できなかった。河川の汚染も確認できなかった。

・最近漂着したものではなく、漂着から一定期間経過している可能性が大きいことを確認。
○関連事項(28日時点)
・ 網走支庁管内の沿岸市町村、宗谷支庁、根室支庁からの関連情報は無い。
・ 海保への海難事故、油流出事故の報告は無い。
・ 海保では、28日にYS11により上空から調査したが油流出等の形跡は確認されなかった。
・ 海鳥の死因等については、北海道が専門機関に検体を送り調査予定。
○調査地点と確認個体数(概数)
 ・斜里川左岸   -0     ・以久科原生花園  -0
 ・峰浜海岸    -2     ・幌泊海岸     -10
 ・知布泊港南(堤外)-0     ・知布泊港北(堤外) -20
 ・オタモイ川左岸 -20     ・オシャマップ川左岸-0
 ・真鯉前浜1   -3     ・真鯉前浜2    -37
 ・オンネベツ川河口-82     ・幌別川河口    -5
 ・イワウベツ川河口_10              計 189個体



3月1日(水) 漂着死体の確認数、さらに増加(日本野鳥の会オホーツク支部調べ)

 日本野鳥の会オホーツク支部(川崎康弘支部長)の現地調査で、幌別川左岸から斜里川までの各河川沿いに調査を行い、幌別川左岸から以久科原生花園前浜の範囲で合計584羽の個体が確認されました。
 新たに前日の漂着範囲確認調査では、確認されなかった斜里町以久科原生花園付近の海岸でも1羽の漂着が確認されました。さらに幌別川河口左岸の海岸線100mほどの範囲に538羽とまとまって漂着していることが確認されました。
 これによって、漂着範囲は斜里町以久科〜岩尾別となりました。

3月2日、オンネベツ川河口付近の流氷が黒ずんでいるとの通報が役場に寄せられましたが、現場を確認したところ、油等ではなく、スガモ(海草)と砂、浮遊物などにより、海水、流氷などが黒ずんで見えていることがわかりました。
ひとまずほっとしました。

3月4日(土) 海鳥死体の回収について

   漂着実態の全体像の把握、人の健康被害を防ぐためにも、油に汚染された海鳥の取り扱いは慎重に行う必要があります。

 回収された海鳥死体については北海道で調査を行いました。
 北海道によると、検体は酪農学園大学にて病理解剖を実施、油成分については北海道環境科学センターで分析をしました。また原因については北海道庁自然環境課で情報収集を行いました。

3月5日(日) 国後島西岸に大量の海鳥死骸に関する報道と対応について

 3月5日朝の新聞報道によりますと「国後島西岸に大量の海鳥死骸が漂着しているが、油の付着は認められない。」とのことでした。現在、国後島の状況確認を複数のルートで確認していますが、得られる情報は限られています。 
 その結果、3月6日(月)に関係機関・協力団体・一般ボランティアにより予定していた回収作業は、国後島ニキシロ湖への海鳥の漂着死体情報及び知床への漂着海鳥に付着した油成分等の情報が不足しているため、参加者の健康面への安全性を最優先に考えて、 協力団体・一般ボランティアの方の参加はご遠慮いただくことといたしました。
  参加を予定していた協力団体や一般ボランティアの皆様には、大変申し訳ありませんがご理解いただきますようお願い申し上げます。

2月27日〜3月5日記事  3月6日〜3月15日記事 3月16日〜3月28日記事 
3月29日一斉回収以降記事 4月20日ルシャ調査以降記事 斜里町ホームページトップに戻る

斜里町役場環境保全課 自然保護係 0152-23-3131 内線125