100平方メートル運動の森・トラスト
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新たな運動展開

太古の森と野生の躍動がよみがえる日を夢見て…

 この太古の森をめざす遠大な計画を実現し、100年先を見すえた再生計画を立案するため、植物生態、野生動物などの専門家や、地元の有識者からなる森林再生専門委員会議を設置して、毎年活発な議論が繰り返されています。
森林再生専門委員会は、植物生態や野生生物などの専門家と地元の有識者で構成され、「森の憲法」となる不変の原則、森や生態系の再生の将来構想、毎年の森づくり作業の結果や翌年の計画などを様々な視点から議論しています。この専門委員会で最も時間をかけ、議論された事項は、森づくりの原則となる「不変の原則」でした。この原則に従い、100年先を目指す長期全体目標、20年毎に定める中期目標、運動地内を5区画に区分して5年で一巡する5年回帰作業計画。この3段階の計画に従って作業が進められています。
「原生林の再生」
開拓によって失われた森を元の姿に復元する数百年がかりの仕事です。多様性のある深い森を目指します。
「生物相の復元」
減少、あるいは失われた生き物やその生息環境を復活させて、森・川・海が一体となった生態系の循環を再生します。

「人と森の交流」
運動参加者のみなさんと100平方メートル運動地の森を通じて、末永く交流してゆく機会を提供します。

しれとこ100平方メートル運動から、100平方メートル運動の森・トラストへ

 運動を進める「夢の場」は 、しれとこ100平方メートル運動によって確保されました。次の目標は植林した木を育て、森をつくり、そこに生息していた野生の生き物たちを再び迎え入れるという、自然の生態系の再生をめざす運動を進めていくことです。
 平成9年6月からスタートしたこの新たな運動を、「100平方メートル運動の森・トラスト」と名付けました。あなたも100年、200年先によみがえった森林の姿を夢見て、運動に参加しませんか?
 毎年、運動参加者の交流の事業として、夏には小・中・高校生を対象に野外生活をしながら知床を体験する知床自然教室、10月には「森の番人」による森の案内と植樹を行うしれとこ森の集い、11月には森づくりの作業を体験し、自らの身体をとおして森を理解する森づくりワークキャンプを行っています。
森の再生事業開始から15年が経過し、様々な課題にも直面しています。最近のエゾシカ生息数の増加により、これまで樹皮食いのなかった樹種まで広範囲に被害が及んでおり、現状では柵やネットなどを用いた物理的な隔離方法などの対策を講じています。しかし、エゾシカ問題は、運動地だけの問題ではなく、国立公園全体を含め、鳥獣保護区の管理方針と連動させた検討が必要となっています。
 平成9年以降の、新運動への展開後の運動参加者数は、平成24年3月末までの約15年間でのべ15,257人、金額では2億6,500万円を超えています。この貴重な寄付が、現在進めている森づくりの活動を支えているのです。あなたも100年、200年先によみがえった森林の姿を夢見て、運動に参加しませんか?
運動地の様子